包茎治療はどこでも一緒?現役医師が伝える最新の包茎事情! 2022.07.31

包茎治療はどこでも一緒?現役医師が伝える最新の包茎事情!

包茎治療

現在多くの専門クリニックで行われているのは、亀頭直下埋没法とクランプ法です。

それぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説します。 

クランプ法

クランプという包茎手術専用の器具を用いて行われる包茎の治療方法です。本来この手術方法は幼児を対象として開発されたものですが、成人を対象としても行える手術方法です。

今から20年ほど前は多くの包茎手術専門のクリニックが行っていた手法で、亀頭直下法が主流となっている現在では、表面的には使用していないとされている包茎の手術方法ですが、他の手術方法のようにある一定レベルの外科的技術を要せず、比較的容易に包茎手術を安全に行うことができるため、パートやアルバイト医師などを多く採用して手術を行っているクリニックでは今でも多く行われていると聞きます。

(大手の包茎手術専門クリニックでもこの方法を行っているクリニックがあるようです)また、包茎手術の出来栄えについても、以下のようなデメリットがあります。

・内板側の包皮が比較的多く残るため、「ツートンカラー」になりやすい。

・器具により締め付けられ座滅(皮膚がプレス加工されたような状態)した皮膚同士を縫合する為、傷が固くなったり盛り上がったり、傷の治りが悪くなったりしやすい。

・レーザーメスを併用することが多く、傷口が目立ちやすい。(切断面はレーザーの熱によりダメージを受ける為、傷が綺麗になりづらく、また、通常より縫合する幅を広くしなければならないため、傷が目立ちやすい。)

 

当院に修正手術のためご来院頂く方の多くはこの術式によるものです。

クランプによる包茎手術のメリット

・比較的容易な包茎手術の方法な為、高度な外科技術を必要としない

・わずか10~15分程度と短時間での手術が可能

・手術中・手術後の出血がほとんどない

クランプによる包茎手術のデメリット

・亀頭下より傷が根元に下がりやすいため、普段から傷が見える

・明るい内板包皮が残りやすい為、傷を境にして色の違いがクッキリと分かれる

・クランプにより縫合部周辺組織が座滅し、固く盛り上がりやすい

・レーザーメスを使用した場合傷が目立ちやすい

 

亀頭直下埋没法

亀頭直下埋没法は、現在の包茎手術の基本となる術式です。

この包茎手術の術式は余剰包皮を亀頭下の包皮から根元に向かって計測し、余剰包皮を切除し縫合する為、縫合部は亀頭の下の環状溝と呼ばれる部分に収まり、普段の状態では傷が表面に見えることがほとんど無く、手術を受けたことが他人に知られることがありません。

その反面、この手術はクランプのような器具を使用するわけではなく、医師の技術力の差によって結果が大きく左右されますので、不慣れな医師や外科的技術の未熟な医師には不向きな治療法といえます。

今でも幾つかのクリニック(大手を含め)や医師によっては亀頭直下法での手術といいながら、クランプ法での包茎手術を行っているクリニックがあるのは、パートやアルバイト医師、未熟な医師が手術を行う場合、クランプ法が安全で確実だからでしょう。

また、当院では、この亀頭下埋没法に形成外科・美容外科的な縫合技術を取り入れ裏側の小帯部分をV字にカットし温存することで、より傷を目立たなくし、違和のない自然な仕上がりを実現したVT法という包茎手術で行っております。

亀頭直下埋没法による包茎手術のメリット

・亀頭直下に傷が収まるため、普段、包茎手術の傷が見えない

・亀頭部と陰茎部の境目(環状溝)に傷が合致するため、傷自体が目立たなくなりやすい

・皮膚色の明るい包皮内板を除去するため、クランプ法や旧式作図法による包茎手術のようにツートンカラーにならない

・弱い包皮内板を除去するため、将来の包皮炎や包皮裂傷など包皮トラブルの予防になる。

亀頭直下埋没法による包茎手術のデメリット

・クランプ法や従来の包茎手術方法に比べ、熟練の技術が必要

・医師の技術により包茎手術の結果・仕上がりに差が生じやすい

 

 

亀頭直下埋没法や当院で行っているVT法、一生に一度の手術だからこそクリニック選びも慎重に行いましょう。。

確かな技術と自然な仕上がりでしっかりと包茎を改善し、悩みを解決したいですよね。

ご相談やカウンセリングはいつでもお気軽にお申し付けください。