包茎は包皮を切るべき?切除のケースと切らないデメリットを解説!
包茎治療「包茎を治すには、包皮を切らないといけないの?」という疑問を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、一般的な包茎治療は包皮の切除ですが、最近はさまざまな治療方法があり、包茎の程度や状態によっては包皮を切らない選択肢もあります。
この記事では、切る包茎治療と切らない包茎治療の違いや、包茎の種類別に適した治療法について分かりやすくまとめました。
包茎治療は「包皮の切除」が基本
包茎治療の基本は、「包皮の切除」です。包茎の原因となっている余分な包皮を切り取り、亀頭を常に露出させることで、見た目が気にならなくなるのはもちろん、清潔さを保てるようにもなります。
包皮を切除する手術の種類
手術の種類 | 内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
環状切開術 | 包皮を亀頭周囲から円形に切除し、余分な皮を取り除く手術 | ・標準的な術式なので失敗が少ない ・金銭的な負担が少ない |
傷跡やツートンカラーが目立ちやすい |
亀頭直下法 | 包皮を切除した後、亀頭下のラインで縫合する手術 | ・傷跡が目立ちにくい ・ツートンカラーになりにくい |
保険が適用されない |
根部切開法 | 包皮の根元部分を切開し、余分な皮を取り除く方法 | ・傷跡が目立ちにくい ・ツートンカラーになりにくい |
術後にむくみや腫れが出やすい |
背面切開術 | 包皮の上部を縦に切開して、亀頭が露出するようにする手術 | 身体への負担が少ない | ・見た目が不自然になりやすい ・再発リスクがある |
包皮を切除する包茎手術には、いくつかの種類があります。
①環状切開術
環状切開術は、包皮を亀頭周囲から円形に切除し、余分な皮を取り除く手術です。もっとも一般的な包茎手術の一つであり、真性包茎と嵌頓包茎では保険も適用されます。裏筋(包皮小帯)を残すことで、性感の低下も起こりません。
ただし、縫合する部位によっては傷跡が目立ったり、亀頭に近い部分と根元側の皮膚の色が異なる「ツートンカラー」になってしまうこともあります。真性包茎もしくは嵌頓包茎の方で、見た目の仕上がりをあまり気にせず、コスパを重視する方に特におすすめの方法です。
②亀頭直下法
亀頭直下法(亀頭直下埋没法)は、美容クリニックやメンズクリニックで多く採用されている術式です。環状切開術と同じように包皮を円状に切開しますが、亀頭のすぐ下で縫合するため、傷跡が亀頭の下に隠れ、見た目がより自然に仕上がります。審美性を求める方におすすめの方法です。
③根部切開術
根部切開法(バックカット法)では、包皮の根元部分を円状に切開します。亀頭部分に傷跡が残らないメリットがありますが、術後にむくみや腫れが出やすい点がデメリットです。
また、基本的には、絞扼部(包皮の締め付け)がない仮性包茎の方に適応が限られます。
④背面切開術
背面切開術は、包皮の上部を縦に切開して亀頭を露出させた後、傷口を横方向に縫合する術式です。主に真性包茎または嵌頓包茎に適用されます。
完全に包皮を取り除く術式に比べると見た目が不自然になりやすく、また再発のリスクもあることから、一般的には小児に対して行われることの多い方法です。
包皮を切除するメリット
1.確実な効果が期待できる
2.清潔さを維持できる
3.再治療の必要がない
包皮を切除する治療は、包茎の原因を物理的に取り除けるため、包茎を根本的に改善できる点がメリットです。仮性包茎はもちろん、真性包茎や嵌頓包茎にも確実な効果が期待できます。
また、余分な包皮がなくなることで亀頭が常に露出するので、清潔さを維持することが可能です。「切らない包茎治療」では包皮を完全に除去できないため、包皮内に恥垢や細菌が溜まってしまう可能性があります。
さらに、包皮の切除は一度行えば再治療の必要は原則ありません。何度も繰り返し受けなくても良いので、体への負担や出費も一度で済みます。
包皮を切除するデメリット
1.ダウンタイムがある
2.手術跡やツートンカラーが残ることがある
3.感覚が低下することがある
包皮の切除は外科手術のため、術後の痛みや腫れなどが生じることがあります。術式にもよりますが、数週間のダウンタイムが必要となり、その間は入浴や性行為などが制限されます。
縫合した部分の傷跡や、色味の違い(ツートンカラー)が残る場合がある点もデメリットです。時間が経つにつれて目立たなくなることが多いですが、気になる方は審美性の高い術式を選ぶことをおすすめします。
また、包皮を切除した後は亀頭が常に露出した状態になるため、亀頭の敏感さが失われ、特に性行為の時に感覚の低下を感じることがあります。通常は数ヶ月で落ち着きますが、不安な方は経験豊富な医師に、性感が下がらないような術式を相談してみてください。
包皮を切らない包茎治療の種類
治療の種類 | 内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
切らない長茎術 | 下腹部に埋もれた陰茎を根元から引き出して糸で固定→包皮が後退する | ・包皮を切らないためダウンタイムが短い ・ペニスが長くなる |
・糸が切れることがある ・真性包茎や嵌頓包茎には適用されない |
亀頭増大 | 亀頭にヒアルロン酸を注入して亀頭を大きくする→包皮が被りにくい状態になる | ・手軽に受けられる ・亀頭がサイズアップする |
・数ヶ月~1年で効果が薄れる ・真性包茎や嵌頓包茎には適用されない |
糸や接着剤を使った治療 | 糸や接着剤で余分な包皮を固定し、包皮が戻らない状態にする | ・包皮を切らないためダウンタイムが短い ・即効性がある |
・糸が切れることがある ・真性包茎や嵌頓包茎には適用されない |
包茎には、包皮を切らない治療法もいくつかあります。手術に抵抗がある方や、軽度の仮性包茎の方に適した方法です。
ただし、これらの治療法は効果が限定的で、場合によっては再発することもあるため、デメリットも理解した上で選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な3つの治療法について取り上げます。
切らない長茎術
長茎術は、陰茎を根元から引き出す施術です。本来はペニスの長さを出すための施術ですが、結果的に包皮の余りが少なくなるため、軽度の仮性包茎であれば改善できる可能性があります。
メスを使わない長茎術では、陰茎の根元部分を引き出し、糸で縛って固定する方法が主流です。切開しないためダウンタイムもほとんどなく手軽に受けられますが、糸が切れて効果がなくなる場合があります。また、下腹部の脂肪が多すぎる方や、真性包茎・嵌頓包茎の方は基本的に適応になりません。
亀頭増大(ヒアルロン酸注入)
亀頭増大とは、ヒアルロン酸を亀頭に注入することで、亀頭を大きくする施術です。亀頭のサイズアップが本来の目的ですが、結果的に包皮が亀頭に被りにくい状態になります。
ヒアルロン酸を注入するだけで済むため施術時間が短く、簡単に受けられる点がメリットです。ただし、ヒアルロン酸の効果は数ヶ月~1年程度しか持続しないため、繰り返し受ける必要があります。また、基本的には軽度の仮性包茎に対して行われる方法です。
糸や接着剤で包皮を固定する施術
余分な包皮を根元に集め、医療用の糸や接着剤を使って固定する施術もあります。包皮を切除するわけではないため、あくまで応急処置的な施術ですが、軽度の仮性包茎であれば「剥けた状態」を作ることが可能です。
ただし、糸や接着剤はいずれ取れてしまう可能性が高いので、長期的な効果は期待できません。また、余った包皮が根元に寄せられるため、見た目も自然とは言えない点もデメリットです。
包茎手術の適応は包茎の種類によっても変わる
包茎の種類 | 推奨される治療法 |
---|---|
仮性包茎 | ・軽度の場合:包皮切除手術/ヒアルロン酸注入/糸での固定術など ・重度の場合:包皮切除手術 |
真性包茎 | 包皮切除手術 |
嵌頓包茎 | 包皮切除手術 ※重度の場合、絞扼解除が必要になることもある |
包茎の種類によっても、推奨される治療方法は異なります。
ここでは、各タイプの詳細と、治療にあたって包皮の切除が必要かどうかについて解説していきます。
仮性包茎
仮性包茎は、普段は包皮が亀頭を覆っているものの、勃起時には自然に亀頭が露出する状態です。日常での機能的な障害はない場合が多いため、手術の緊急性は高くありませんが、見た目や衛生面を考えると手術するメリットはあります。
仮性包茎の場合、大切なのはお悩みやコンプレックスを解消するためにどの治療が最適かを見極めることです。包皮の切除が第一選択になることもありますし、軽度の場合、切除はせずに亀頭の増大治療が最適な場合もあります。カウンセリングでしっかりと悩みを聞いてくれるクリニックで相談しましょう。
真性包茎
真性包茎は、亀頭が包皮に完全に覆われ、手で剥いても露出できない状態を指します。程度の差はありますが、包皮と亀頭の癒着、排尿困難、避妊具装着障害など、日常で機能的な障害を及ぼすケースがほとんどです。また、将来的に陰茎癌の発症確率が上がってしまうというデータもあります。
真性包茎は切らない治療の対象にならないため、包皮の切除手術が必要です。
嵌頓(カントン)包茎
嵌頓包茎は、無理に包皮を剥くと亀頭部の根元で締めつけられ、包皮が戻せなくなってしまった状態です。非常に痛みが強い上、放置すると血流障害による壊死のリスクもあるため、早急な治療が必要となります。
嵌頓包茎の治療では、包皮の切除が必須です。また、亀頭の根元部分が包皮に強く締め付けられて(絞扼されて)いる場合、締め付けを解除するための「絞扼輪解除」という施術が加わることもあります。
【結論】「切らない包茎治療」が向いている人は少ない
切らない包茎治療には、「ダウンタイムが少ない」「手軽に受けられる」などのメリットも確かにありますが、デメリットも多いのが現実です。
たとえば、糸を使った固定術やヒアルロン酸注入などの治療法は、一時的に包茎を改善することができても、時間が経つと元に戻る可能性があります。どうしても包皮を切りたくない方や、まずはお試しで受けてみたい方には適しているかもしれませんが、長期的に見ると包皮の切除手術がもっとも確実です。
また、切らない包茎治療は基本的に軽度の仮性包茎にしか効果が期待できないため、その他の方はそもそも適応になりません。特に真性包茎や嵌頓包茎の方は早期の包皮切除が必要です。
切る包茎治療と切らない包茎治療を6つの項目で比較!
包皮を切る包茎治療と切らない包茎治療を、いくつかの項目で比較しました。
切る治療には術後のダウンタイムがありますが、効果が永続する点が最大のメリットです(背面切開術では再発する場合があります)。一度の治療で包茎の悩みから解放されたい方には、切る治療をおすすめします。
費用で比較しても、切らない治療でも10万円以上かかるものが多いため、切る治療と比べて大きく変わらない可能性があります。しかも、切らない治療は何度も受け直す必要があることを考えると、切る治療の方が経済的と言えるでしょう。
項目 | 切る治療 | 切らない治療 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
環状切開術 | 亀頭直下法 | 根部切開術 | 背面切開術 | 長茎術 | 亀頭増大 | 糸・接着剤 | |
手術時間 | 30分程度 | 30~60分 | 60~90分 | 30分程度 | 20~30分 | 20分程度 | 15~30分 |
審美性 | やや低い | 高い | 中程度 | 低い | 中程度 | 中程度 | やや低い |
費用 | 10~20万円 | 15~30万円 | 20~30万円 | 5~15万円 | 10~20万円 | 5~15万円 | 10~15万円 |
ダウンタイム | 1~2週間 | 1~2週間 | 2~3週間 | 1週間程度 | ほぼなし | ほぼなし | 1~2週間 |
効果 | 永久 | 永久 | 永久 | 一時的 | 一時的 | 数ヶ月~1年 | 一時的 |
適応 | 仮性包茎 真性包茎 嵌頓包茎 |
仮性包茎 真性包茎 |
真性包茎 嵌頓包茎 |
真性包茎 嵌頓包茎 |
軽度の仮性包茎 | 軽度の仮性包茎 | 軽度の仮性包茎 |
負担の少ない包茎手術を受けるためのポイント
「包皮を切った方がメリットが多いことは分かったけれど、手術はやっぱり怖い…」という方もいらっしゃると思います。
できるだけ負担の少ない包茎手術を受けるためには、クリニック選びが重要です。以下のポイントに注目することで、手術の負担を最小限に抑えることができます。
1. ダウンタイムの少ない最新の手術方法を選ぶ
術後のダウンタイムが不安な方は、できるだけ傷が小さく、回復の早い最新の包茎手術を選ぶのがおすすめです。クリニックによっては、出血や腫れを最小限に抑えた方法を導入しています。
たとえば、ファイヤーメンズクリニックでは「ファイヤー式CSカット」という術式を採用しています。環状切開術の一種ですが、「クランプ」という器具を使うことで術中の出血を少なく抑えられる点が特徴です。また、最小限の切開で済むため術後の回復期間が短く、通常の生活に早く戻れます。傷跡も目立たず、仕上がりもきれいです。
2. 痛み対策に力を入れているクリニックを選ぶ
手術中の痛みや不安を軽減するためには、痛み対策に力を入れているクリニックを選ぶことも大切です。たとえば、局所麻酔や静脈麻酔を組み合わせることで、痛みを抑えることができます。
ファイヤーメンズクリニックでは、長年にわたって研究した痛みの少ない麻酔法で、治療時の負担を大幅に軽減することに成功しました。麻酔が切れた後の痛み止めも、無料で処方いたします。また、手術には溶ける糸を使用するため、抜糸による痛みもありません。
3. アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
包茎手術では、術後のアフターケアも重要です。包茎手術で重大な合併症が起こるリスクは高くありませんが、万が一、術後の出血や感染症などが起きた場合に備えて、アフターフォローのしっかりしたクリニックを選ぶと安心できます。
ファイヤーメンズクリニックでは抜糸を行わないため、基本的に術後の通院は不要ですが、万が一何かあった場合にLINEで24時間相談ができる体制を整えています。相談料は無料ですので、術後不安なことがあればいつでも気軽にご相談いただけます。
まとめ
包茎治療には切る方法と切らない方法がありますが、長期的な効果を望むなら、包皮の切除手術がもっとも効果的です。切らない治療法も一部のケースでは選択肢になるものの、再発のリスクがあるため、「何らかの事情でどうしても切除が難しい、軽度の仮性包茎の方」にしか基本的には適していません。
負担の少ない包茎手術を受けるためには、ダウンタイムの少ない術式や痛み対策、アフターケアなどに力を入れているクリニックを選ぶことが重要です。ファイヤーメンズクリニックでは、痛みを最小限に抑えた施術を行っています。ただ包皮を切除するだけでなく、亀頭や陰茎の仕上がりのきれいさと自然さにこだわった完全ハンドメイド治療を提供していますので、まずはお気軽にご相談ください。