そのままにしておくと怖い、カントン包茎について。 2022.07.11

そのままにしておくと怖い、カントン包茎について。

包茎治療

現役の包茎治療医師が徹底解説!

そもそもカントン包茎って??

真性や仮性については何となくイメージできても、カントンについて正確に理解している人は多くはありません。たとえば、次の場合はどうでしょう?

包皮口(包皮の入り口の部分)が狭いが、平常時は何とか皮を剥いて亀頭を出すことができる。勃起時に皮が剥けると亀頭が締めつけられる感覚があり、場合によっては締めつけられて亀頭に痛みを感じる。

この状態をカントンと考えている方もいますが、正確には「カントンになる一歩手前の仮性包茎」と言えます。別の言い方をすれば、「包皮の入り口が狭い仮性包茎」です。

包皮の入り口が狭いので、無理に皮を剥こうとすると包皮口が亀頭の根元を締めつけて血流が滞り、亀頭が膨れて皮が元に戻らなくなることがあります。この「皮が元に戻らない状態」がカントンです。勃起時に締めつけられても「皮が元に戻って亀頭が覆われる」のであれば仮性です。

包皮口が狭い仮性包茎は、無理に皮を剥くと亀頭が圧迫されて鬱血してしまいます。

これは包皮口が狭いために起こります。

この状態の方が、無理に力を入れて剥くことが原因でカントン包茎になってしまうのです。

また自分で無理に剥いた場合だけでなく、セックスのときなどに意図せず包皮が剥けてしまい、カントン包茎になるケースもあります。

亀頭を出した時に痛みや違和感がありカントン様症状が疑われる方は

一度お気軽にカウンセリングにお越しください。

無理に包皮を剥くのは危険!!

包皮口が狭いにもかかわらず無理に包皮を剥くと、包皮の一部と亀頭が腫れてしまうことがあります。

狭い包皮口によってペニスが圧迫され、亀頭が鬱血した状態のまま放置しておくと、鬱血している部分の一部が壊死(細胞が死滅)してしまうことがあるので、すみやかに病院・クリニックで治療を受ける必要があります。

真性包茎よりも緊急を要するのがカントン包茎です。正常なセックスが難しいだけでなく、健康上のリスクも高いため、できるだけ早めに治療を受けることをおすすめします

またカントンになっていなくても、包皮口が狭い状態だと以下のようなリスク・デメリットがあります

包皮口が狭い状態のリスク・デメリット

◇カントン包茎になるリスクがある

包皮口が狭いのに、無理に剥いてしまうと元に戻すことができなくなりカントン包茎になるリスクがあります。自分で剥こうとする場合だけでなく、セックスや睡眠時の勃起などによって意図せず包皮が剝けてしまいカントン包茎に陥るケースもあります。

◇満足のいくセックスができないことがある

包皮口が狭い場合、勃起時にペニスが突っ張ったり痛みが生じたりします。セックスの際に痛みがあると感度が低下し、正常に射精できないことがあります。

◇早漏の原因になることがある

包皮口が狭いと亀頭を全部露出させるのが難しいため、ペニスが刺激に弱い傾向にあります。そのため、包茎でない人に比べると敏感で、早漏になりがちです。

◇悪臭の原因になることがある

包皮口が狭いと皮が剥けにくく、亀頭と包皮の間に汚れや細菌が溜まりやすくなります。しっかり洗って清潔にしていないと、悪臭の原因になることがあります。

◇性病にかかるリスクがある

包皮口が狭いと亀頭と包皮の間に汚れや細菌が溜まりやすく、不衛生になりがちで、性感染症などの感染症にかかりやすくなります。性感染症にかかると、セックスによってパートナーに移してしまうリスクもあります。

包皮口が狭いと平常時のほとんどは皮を被った状態なので、ペニスの見た目がコンプレックスになっている方は多いようです。何とか手で剥くことはできるものの、亀頭を全部露出させるのは難しいため、温泉や銭湯・サウナなどを避ける方もいます。

また、勃起しても亀頭が圧迫されるためペニスの発育が妨げられることがあります。人によっては、いわゆる「先細り」のペニスになってしまうケースもあり、そうなるとやはり人前で裸になることに抵抗を感じてしまう方が多いようです。

ペニスの見た目がコンプレックスになっているなら、

一度治療を検討してもいいでしょう。

また、包皮口が狭いとセックスによって包皮が裂けて出血したり、包皮が意図せず剥けてカントンになったりすることがあります。自慰であれば自分でコントロールできますが、セックスとなると意図せぬアクシデントも起こります。このような恐怖感から、セックスに対して消極的になってしまう方も多いようです。

不安やセックスに対しての消極性を解消したいのであれば、治療を検討ください。

カントンになってしまうと緊急手術が必要になるので、予防の意味でも治療はとても有効です。

やはり根本的な改善には包茎治療がとても有効です。

今カントン包茎でなくても、包皮口が狭い仮性包茎の状態であれば治療をするメリットは大きいと思います。

また、包皮口が狭い状態の方こそ、クリニック選びは慎重に行いたいところです。

なぜなら術後の仕上がりは、「採用する術式」「病院・クリニックの実績」「執刀医の経験」などによって変わってきます。

特に包皮口が狭い方の場合、しっかりと絞扼(狭い部分)を広げることが重要です。

術後に絞扼が残ると、裏筋側に組織液(リンパ液)がたまってしまい、むくみが出ます。

俗にペリカン変形と呼ばれる状態です。

裏筋側がペリカンのくちばしのようにむくんでしまう症状からこのように呼ばれています。

クランプ法に代表される環状切開法ではこの症状が出やすいと言われています。

当院ではカントンになりうる包茎の患者様には、しっかりと絞扼を開放する術式で手術を行っております。

治療をしたのにペリカン変形が起こり、さらにコンプレックスになってしまうケースもあります。実際にそのようなお悩みの患者様からのご相談も多いです。

採用している術式や、状態に合わせた治療をしっかりと提案してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。